協力会理事長挨拶

特定非営利活動法人 野村胡堂・あらえびす記念館協力会 理事長 澤口たまみ

野村胡堂は、昭和6年から昭和32年まで、27年の長きにわたって『銭形平次捕物控』を執筆しました。人間愛に満ちたその作風は、多くの読者を得て広く愛され、後にはドラマ化されて人気を呼びました。 岩手を代表する作家と言えば、真っ先に石川啄木、宮澤賢治の名が挙げられますが、野村胡堂は、生前の啄木、賢治がついに手にすることのなかったベストセラー作家の名を、欲しいままにした人物だと言えましょう。 また、野村胡堂はあらえびすのペンネームで音楽評論を書き、膨大な量のレコードを蒐集していました。その背景には、決して豊かではない家計を切り盛りしていたハナ夫人の努力があったと伝えられています。 野村胡堂・あらえびす記念館協力会は、記念館の運営をサポートするNPО法人として2010年4月に発足しました。野村胡堂やハナ夫人の魅力を発信するべく、コンサートや講座を展開してまいります。 どうか皆さま、野村胡堂・あらえびす記念館に親しく足をお運びください。スタッフ一同、心からお待ちしております。