【 第250回あらえびす定期レコードコンサート 】 4月17日(日)
今月は「ヴェリズモ・オペラから 歌劇『道化師(パリアッチ)』」をテーマに
フランコ・マウリッリさんのお話で進めました。
プログラム
歌劇『道化師』より
♪ごめんください、皆さまがた(プロローグ)
♪大空を晴れやかに(鳥の歌)
♪衣装をつけろ
♪おお、コロンビーナ
♪もう道化師じゃない
歌劇『ザザ』より
♪結婚してるなんて
歌曲から
♪マッティナータ(朝の歌)
※すべてレオンァヴァッロの作曲
「ヴェリズモ・オペラ」を取り上げるのは、前回に引き続き2回目。
3月レコードコンサート★レポートでも紹介しましたが
ちょこっと復習すると・・・
「ヴェリズモ」とは19世紀末のイタリア・オペラに起こった傾向で
「現実主義」「現実派」などと訳されます。
「ヴェリズモ・オペラ」は
それまで、神話や英雄を扱った台本が選ばれていたのに対し
日常生活や現実的な出来事を扱った台本が選ばれました。
その代表作が
4月に鑑賞したマスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』と
今月鑑賞したレオンカヴァッロの歌劇『道化師(パリアッチ)』です!
この2つのオペラはどちらも80分程度なので
一度に上演されることが多いそうです。
『道化師』のストーリー(超簡単に言うと「不倫殺人事件」)は
レオンカヴァッロがまだ幼い頃に起こった実話をもとに
自分で台本を書き、オペラにしました。
ワーグナーを尊敬していたレオンカヴァッロは
彼のように自分で台本を書いていたのです。
『道化師』の特徴は
「劇中劇(劇の中の登場人物たちが芝居をすること)」があること。
芝居と現実の境目に混乱し、憎しみのあまり殺人を犯す…という筋書きは
「文学」を学んでいたレオンカヴァッロの、文才が光る傑作オペラです。
それから、もうひとつ!
今月鑑賞したなかで、歌曲「マッティナータ」は
レオンカヴァッロ本人がピアノ伴奏をしているレコード!
当館所蔵のSPレコードには、本人が指揮をするものや本人の演奏など
お宝が眠っているんですよ・・・ふふふふふ(*^皿^*)♪
「あらえびすレコード定期コンサート」は毎月一度行っています!
貴重なSPレコード、お聴きのがしなく!!
2016.4.26 sakuyama