3月29日(日)13:30~15:30
胡堂塾「春の特別講話会」
この講座は、胡堂塾修了生向けに実施しました。
今回の講師は、八重嶋勲さんです。
胡堂宛ての手紙の整理・分析にあたり、長年研究をされています。
講師の八重嶋勲さん
盛岡タイムス紙面の、八重嶋さんの連載
「父の手紙」や「学友たちの手紙」を
ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
八重嶋さんの著書『父の手紙』と、編集に携わった『来簡集』
講話会のテーマは「学友からの手紙」。
盛岡中学時代の友人たちとの関わりについて
胡堂宛ての手紙をもとにお話ししていただきました。
講座の様子
盛岡中学の友人には、主に、
同郷紫波町出身の岩動孝久や岩動康治、
卒業同期生の安村省三、村井庄二郎、
文学仲間の原達、金田一京助、石川啄木らがいます。
明治35(1902)年の、胡堂と啄木のエピソード。
この年、啄木は盛岡中学を中退し上京します。
旧制一高受験のためにすでに上京してる胡堂の下宿先を訪ねます。
胡堂は、後輩である啄木に、修業を続けるよう言い、
東京の神田周辺で編入先の中学を探しました。
しかし、編入先は見つからなかった・・・。
この出来事は、胡堂宛ての後輩からの手紙や
啄木日記から知ることができ、
今回は、八重嶋さんの貴重な研究資料をもとに
解説していただきました。
胡堂は交友関係が広く、まだまだエピソードがたくさん!
今後の講座や展示で、紹介していきたいと思います。
八重嶋勲さん、
充実した内容の講話をありがとうございました。
2020.3.31 skym