9月まとめ★イベントレポート

イベントが充実した今年度下半期の様子を、一挙にご紹介!

つづいて 【 9月 】 です!

◆胡堂講座「銭形平次捕物控朗読会~たぬき囃子~」

◆キッズフェスティバルinあらえびす2015

◆第243回あらえびすレコード定期コンサート

 

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毎年恒例!胡堂講座 【 銭形平次捕物控朗読会 】 9月13日(日)

 

読み手は、昨年度に続き

IBC岩手放送アナウンサーの大塚富夫さんです(^^)★

 

(朗読する大塚富夫さん)

 

今年の朗読作品は、昭和7年にオール読物(文芸春秋社)に発表され

銭形平次捕物控全383編のうち14作目の作品『たぬき囃子』です。

初期の頃の作品で、胡堂は50歳。

 

『銭形平次捕物控』の舞台設定は江戸です。

愛読していた岡本綺堂の『半七捕物帖』の影響が大きかったのも

江戸を舞台にした理由のひとつで

作品のなかには、江戸の言葉や文化が頻繁に登場します。

 

胡堂が活躍していた大正~昭和初期は、

(少なからず現代よりは)まだ江戸の言葉や文化になじみがあった時代。

江戸から時代が遠のいた私たちが銭形平次を読むには、

言葉や文化の理解が、当然、ちょっと難しいのです……。

 

ということで!!

今回は作品に登場する地名と、それにまつわる七不思議について

古地図や現在の写真をスライドで紹介してから、朗読を聞いていただきました。

 

(思い切って浴衣姿で江戸の解説をする学芸員)

 

「大塚さんの朗読を聞きながら、古地図や様子をイメージできた」

という声をいただき、解説者もホッとしております(笑)

 

なんといっても、大塚さんの朗読がすばらしい!

今回も、何人もの登場人物を声色ひとつで演じるのですから!

 

次はどの作品にしようかなぁ~……(^皿^*)

 

 

それから今回は

銭形平次の他に「七不思議」つながりで平谷美樹さんの怪談を朗読しました。

(※平谷美樹(よしき)さんは、長編小説『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞され

現在は江戸時代を中心とした小説を多く発表しています!)

 

なんと、著者の平谷さんが当日会場にいらしており

急きょ、アナウンサー・大塚富夫さん、小説家・平谷美樹さん

絵本作家・澤口たまみさん(記念館役員)の3名で

スペシャル鼎談がスタート!!!

 

今回のテーマにちなんで、恐怖体験や不思議体験について、また、

平谷さんの江戸時代を舞台にした小説執筆の裏話をお話ししてくださいました。

参加された方は超ラッキーでしたね!!!

 

今年も素敵な朗読を聞かせてくださった大塚さん

突然のお願いにも関わらず、貴重なお話をしてくださった平谷さん

一緒に会を盛り上げてくださった澤口さん、本当にありがとうございました。

 

来年も楽しくて、ちょっとタメになる朗読会を企画したいと思います!

みなさま、ぜひ来年もご来場くださいね!

 

(朗読会終了後の展示解説会)

 

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こちらも毎年恒例行事 【 キッズフェスティバルinあらえびす2015 】

 

記念館内、あらえびすホール、芝生広場、裏山、駐車場など

記念館をまるごと使って開催する、子供向けイベントです。

 

こちらのイベントは昼と夜の部に分かれており

昼の部は、昔遊び、お煎茶、お琴・尺八など

様々な体験コーナーがオープンします。

 

(メンコやコマなど昔遊びのコーナー)


(琴や尺八など和楽器の体験コーナー)


(紫波町はもち米の町!餅つき体験のコーナー)

他にもいろいろな体験コーナーがありました。

 

また、ホールや野外ステージでは

小中高生による郷土芸能の発表を行いました。

 

(岩手県の無形民俗文化財に指定された犬吠森念仏剣舞)

 

(水沢農業高校郷土芸能部の皆さんによる立石百姓踊り)

 

夜の部は、裏山での昆虫観察会、駐車場での星空観察会を行いました。

(※特に夜間は、安全面に十分に注意して行っております。)

 

実はここ数年、毎年夜に雨が降ってしまい、昆虫観察も星空観察も

十分に魅力を伝えられなかったのが心残りでした。

 

しかし!!!

今年は雨も降らず、夜空もちょうどよく晴れて、

どちらの観察会も大成功~☆(*^0^*)

【 昆虫観察会 】

(昆虫観察会 ライトトラップの様子)

(虫が手のひらに乗ったよ!)

(虫の名前はなにかな?教えて!澤口先生!)

 

【星空観察会】

(念のため…雨の日仕様の星空観察プログラムも用意)

(昆虫グループも星空グループも、みんな大集合!)

 

それぞれにコーナーに分かれたり、行ったり来たりしていた子供たちも

最後は全員、星空観察のブルーシートに寝転んで

「あの星は○○○座だよ」「さっきの虫は手に乗ってくれたよ」

「望遠鏡で月のデコボコを見たよ」と

夜の記念館では、ワイワイ、ガヤガヤ!

楽しい声がたくさん聞こえてきました!

子どもと一緒に、家族も楽しめるイベントになりました。

 

私もなんだか楽しかったぁ~、虫だって触れるようになったんですから!

トンボだけですけどね(笑)

 

子ども向けではありますが、大人も十分に楽しめるイベントです。

次年度も開催予定ですので、ぜひ参加してくださいね!

晴れるといいな~☆

 

【 おまけ 】

同日に、大巻地区の秋祭りが行われており、

地元青年会のみなさん手作りの山車が、記念館までお披露目に来てくれました。

(山車の正面は銭形平次です!)

(後ろはルパン三世!)

(ちなみにルパンを追い続ける銭形警部は「銭形平次の子孫」という設定らしい。)

 

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【 第243回あらえびすレコード定期コンサート 】 9月20日(日)

 

涼しい夜のひんやりホールでゆったり音楽鑑賞をしました。

 

9月は「ルネッサンスの音楽と美術」というテーマで、

なかなか普段は聞かない、グレゴリオ聖歌やルネッサンスの宗教曲などを鑑賞しました。

 

音楽史上で「中世・ルネッサンス時代」と言われるのは

1300年~1600年代まで。

日本でいうと鎌倉時代~江戸時代初期になります。

同じ時代に、全く別の音楽文化というのもとても興味深いです…!

 

今回のテーマにあるように

後半はルネッサンスの美術のお話も交えて進めました。

講師のフランコ・マウリッリ先生によると

音楽と美術はとても深いかかわりをもっているそうです。

今回は、時間が足りなかったな…と思うくらい

ルネッサンスの時代は深いですね!!!

 

クラシックもポップスも大好きなんですが、

「中世・ルネッサンス時代」の清く透き通るような祈りの音楽は

なんだかとても魅力を感じました。

 

音楽の解説に美術のエッセンスを加えてさり

とても面白いコンサートになりました。

以前は、お料理の話もしたこともあるんですよ!

 

クラシックのSPレコードコンサートに

本場イタリアのエッセンスがちょっぴり加わるレコードコンサート。

フランコさんの担当月は奇数月です。

どうぞ一度足をお運びください(^^)♪

2016.1.29 sakuyama

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