9月6日(日)13:30~
令和2年度胡堂講座 銭形平次捕物控朗読会
毎年好評の、大塚富夫さんによる「銭形平次捕物控」の朗読会です。
朗読作品は昭和8年発表の「名馬罪あり」。
盛岡藩の名産「南部馬」が登場する作品です。
朗読前に、担当学芸員が「南部馬」について解説しました。
江戸時代以前から、南部は名馬の産地でした。
実は胡堂さんが集めていた「武鑑」にも、将軍へ献上した「御馬」が載っていたり!
「武鑑」については、いつか別の機会にお話できれば…と担当学芸員は目論んでおります。
名馬「南部馬」が登場するのか~と頭に入れていただいた上で、大塚さんの朗読を楽しんでいただきました。
声音や口調で演じ分ける登場人物たちが、
大塚さんによって生き生きと動き出しているように感じました。
(今回は平次の女房お静以外の女性が2人登場。演じ分けが絶妙でした!)
場面ごとの情景が思い浮かぶようで、皆さん大塚さんの朗読に聴き入ってらっしゃいました。
今回の作品におけるキーワードは、「南部馬」でした。
また、冒頭では平次親分と八五郎が囲碁を楽しむ印象的な場面もありました。
そこで!今回は「銭形平次捕物控」の他にもう一作品、大塚さんにお願いして朗読していただきました。
随筆「胡堂百話」より
胡堂と囲碁の思い出話(「三宅雪嶺」「抱琴と露子」)
盛岡中学時代の馬にまつわる思い出話(「金田一博士」)
大塚さんの声を通して、胡堂の思い出に触れていただきました。
まだ10代の長一(胡堂の本名)少年の思い出話から、より胡堂を身近に感じていただけたのではないかと思います。
「銭形平次捕物控」とは別の魅力満載で、素敵な朗読でした!
参加者の皆様も、大塚さんのトークを楽しみにしていた方も多いと思います。
(担当学芸員も楽しみにしておりまして、進行表には「大塚さんフリートーク」とあらかじめ入れております。)
今回もたいへん面白いトークで、皆さん楽しまれていました!
感染症対策にご協力いただき、ありがとうございます。
※朗読会ウラ話※
実は…当日の配布資料に、今年度で「9回目」と表記してしまったのですが、
数えなおしたら、今回が「10回目」でした。
たいへん失礼いたしました(汗)
来年度は「11回目」になります。
また、来年は「銭形平次捕物控」発表90周年の記念の年でもあります。
担当学芸員は、大塚さんに朗読していただきたい作品を今から選定中です!
来年度もどうぞお楽しみに~!