令和3年度胡堂講座 銭形平次捕物控朗読会*レポート

10月10日(日)13:30~

令和3年度胡堂講座 銭形平次捕物控朗読会

 

令和3(2021)年は、「銭形平次捕物控」の第一作目

「金色の處女(こんじきのおとめ)」が文藝春秋社の雑誌『オール讀物』

創刊号に掲載されてから90年の記念の年にあたります。

 

銭形平次捕物控発表90年記念企画展「平次誕生の一年―その男、苦み走った好い男―」

の関連事業として、毎年好評いただいている大塚富夫さんによる朗読会を開催しました。

 

朗読作品はもちろん、「金色の處女」です。

 

 

当初は9月5日(日)に開催する予定でしたが、岩手県内の新型コロナウイルス感染

拡大を受け、10月10日(日)に日程を変更しての開催となりました。

 

 

まずは『銭形平次捕物控』本編の前に、胡堂の銭形平次にまつわる随筆を

朗読していただきました。

昭和32(1957)年、銭形平次最終話の「鉄砲の音」が掲載された

『オール讀物』の更に翌月号に掲載された随筆で、平次と共に歩んだ27年を

胡堂自身が振り返る内容です。

 

 

銭形平次誕生のきっかけ、執筆する上での胡堂のこだわり、平次を愛した著名人たち…

27年書き続けたからこその内容でした。

少し長めの随筆でしたが、大塚さんの声で聴くと、内容がすっと入ってくるようでした。

 

さて、テレビドラマで特に有名な「銭形平次」。

その原作の第1作目を読んだことがあるという方は少ないのではないでしょうか?

 

 

銭形平次について書いている胡堂の随筆を元に、朗読の導入になるような学芸員のお話を

聞いていただいた上で、大塚さんによる「金色の處女」本編の朗読に入りました。

 

 

実は第1作目の「金色の處女」、「銭形平次」の一般的なイメージとは大きく違うような

内容になっています。

スケールの大きな事件にのぞむ若き銭形平次、平次の相棒の八五郎は登場せず(寂)、

まだ平次と結婚していないお静が事件に巻き込まれたり、

作中にはゾッとするような描写も…

 

朗読する大塚さん

緊迫した場面では、つい手に汗を握ってしまいました。

迫力のある「金色の處女」を、大塚さんの朗読で体感していただけたのでは

ないでしょうか。

 

 

そして朗読終了後は、毎回恒例の大好評、大塚さんのフリートーク!

 

 

今回は朗読が長めだったこともあり、短めのフリートークとなってしまいましたが、

さすが大塚さん!聞いている方々を飽きさせないトークで、皆さん楽しそうでしたよ!

 

会場の様子

 

ご参加の皆様、新型コロナウイルス感染症対策にご協力ただき、

ありがとうございました!

 

 

令和4(2022)年は胡堂生誕140年とこれまた記念の年!

そんな記念の年に何を朗読していただこう~♪と、担当者も楽しく考え中です。

皆さんも、お楽しみに!

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